ようやく本来この場所でやりたかった書評をすることができそう、ということで久しぶりの投稿。書評と言ってもそんな大それたものではなく、感想文をちょっとかっこつけて言うと書評になる程度のものだ。
記念すべき第1回の書評作品はこちら。
商品検索して気付いたが、これはシリーズもので各年代でしておいたほうが良いことが17個ずつあるらしい。
この本にした理由だが、先日アラサーへまた一歩足を踏み入れたので、だいたい20代半ばのタイミングでもう一度読み返してみようという気になったためこの本を選んだ。
とりあえず読んで思ったのは筆者は相当に恵まれた環境にいたのだろうということだ。例えば本中にあるノーベル賞受賞経験者や首相経験者に会うことっていうのは普通は起こり得ない。相当の立場にいる、またはコネがないと成立しないだろう。
さて本中で筆者も述べているが、この17個については絶対にやるべきと言っているのではなく、ひとつでもやってみたらどうか、と言っているに過ぎない。過ぎないのだが、この本全体に漂うポジティブさの匂いがどうも受け入れられず、正直「どうでしょうね?」というところで消化できずにいる。
その中でも一応共感できるポイントはいくつかあって、一つは「環境が人をつくる」ということだ。中学時代の恩師が言っていた言葉でもあり未だに頭の片隅に残っているが、20数年間曲がりなりにも生きてきた中でこの言葉だけはマジだと思う。一流に触れるとか触れないとかはどうでも良いが、人は自分がいる環境によって形成されるということはつくづく感じている。自分にとってどんな環境が望ましいかということだけは真剣に考えておく必要がある。
もう一つは自分の直感を信じること。最後に信じられるのは自分、というか他人は自分の人生に責任を取ってくれやしないので自分で決断をする必要がある。自分の選択だと思えばその結果については良かれ悪かれ受け入れるしかない。これが他人だと色々と後悔することもあるだろう。
この本を読んで認識しておくべきことは次の2つだ。
- 今この瞬間の自分が一番若いということ。
- 自分の人生の主人公は間違いなく自分であるということ。
最近遂に完結した大ヒットロボット映画でも登場キャラクターが言っていたが、今が人生で一番若いときだ。将来も大事だが、若い今このときを大事に生きていきたい。
(そしてこの瞬間瞬間が未知の感染症により大きく行動を制限されているというのは非常に嘆かわしい。もう少しの辛抱だと思いたいが果たして。。。)
また自分の人生は自分が主人公なのだということを再認識した。日々ニュースで見ているようなスポーツ選手、芸能人などと比較すると自分が何者でもないように思えてしまう。自分は他人の人生の脇役(モブ)で凡庸な人生を生きているのだとさえ錯覚する。でもそうではない。凡庸など無い。断じて。なぜなら今自分が生きているこの人生は自分にしか歩むことができなかった人生であるから。この人生の代わりを務められる者など誰一人として存在しない。
人生が成功であったかなんていうのは他人に判断される筋合いもない。成功とは他人から羨ましがられるようなもの、という定義も存在しない。最後の最後で自分が納得さえしていれば成功だ(と思う)。自分の人生のオールは自分で持つ。そして自分に胸が張れるような人生を歩んでいければそれで十分だ。
社会の状況は未だ読めず、何か生き方の指針が欲しいということでこの本も含めた自己啓発本の需要は高くなってきているのではないかと感じる。でも読んだだけで正解が降って湧いて出てくる本は存在しない。読んで感じたことを自分がどう活かすか、やっぱり最後は自分の決断。なぜなら自分の人生の主人公は自分しかいないのだから。