Asia Artist Award略してAAA

 

f:id:clottedcream:20231229215417j:image

未だに正式な読み方が分からないのだけど、"エーエーエー"なんだろうか、それとも"トリプルエー"なんだろうか。まあいいや。

今回も行ってきました海外公演。今度はフィリピン。今回は本当に迷いに迷ったんだけど、というか日程が非常に厳しかったのだけど、いろいろ手を使ってなんとか調整できました。
やっぱり行って良かったよね。見届けることができて本当に良かった。

 

AAAって?

 

Asia Artist Awards(アジアアーティストアワード、略:AAA)は、K-POP、K-Drama、K-Movieが融合した韓国初のアジアの授賞式です。
一年を通じてアジアと韓国の音楽界で輝いたアーティストを中心に、視聴者投票、デジタルチャート、CDの販売数、専門審査委員会の審査結果を総合して受賞者を選出する「音楽部門」。
地上波またはケーブルテレビ等、全てのチャンネルの作品を審査する「ドラマ部門」そして「映画部門」の授賞式が融合したアジア最大級のライブイベントです。

RET-LIVE FAN VOTE – 2023 Asia Artist Awards

つまるところ韓国芸能界のイベントな訳です。今回櫻坂さんが参加したのは「音楽部門」なので、K-POPがメインの部門ですね。それをフィリピンでやろうってのもすごいんですけど、去年は日本でやってたみたいです。海外でやっても成立するコンテンツの強さはただただすごいね。
実際に現地ではアワードの受賞者が発表される度に響き渡る大歓声が本当にすごくて、この地にも根強いファンが付いてるんだなと。そしてこの大歓声は6時間近くずっと続いてて、それがまたすごかった。というかちょっとしんどかった。

客席で聞いててもそんなだったので、それを会場のど真ん中でずっと受け止め続けるのもしんどかったんじゃないかなと思う。
ただ保乃ちゃんに後日サイン会のときに聞いたらAAA自体はとても楽しかったらしい。あんなに力入れて楽しかったって言ってるのもなかなか見ないことなので、かなり楽しかったんだろうと思います。それはええことやね。

 

授賞式とパフォーマンス

授賞式は受賞者へのリスペクトもあってか予想してたよりも暖かめな雰囲気で良かった。まあ今回はフィリピン開催でアウェイというより中立地だったのも良かったかもしれない。
受賞スピーチで松田里奈ちゃんは立派にスピーチしててえらかったし、山﨑天ちゃんと武元唯衣ちゃんは英語で、藤吉夏鈴ちゃんがハングルでスピーチしてたのもとてもよかったです。日本語でスピーチするのでも全然良いと思うけど、それはそれとしてその場でたくさんの人に伝わる言語でも伝えられるに越したことはないですからね。
森田ひかるちゃんのスピーチはいつも通りのひかるちゃんって感じで、安心感があったな。

 

ところがどっこい(古)、いざ櫻坂さんが次の演者として紹介されたときの歓声が比較的小さめだったのが、会場からの「彼女たちは何者?」というある種見定めるような雰囲気へ変わったように感じられて。名のある数々のグループが登場する中での櫻坂さんだったので、良くも悪くも好奇心の目というのはあったと思うんですよね。個人的にはちょっと嫌な感じの雰囲気になっちゃったなと思った。それはお客さんが"見る"という方向に意識が集中するだろうなと思ったからで、盛り上がる方向には行きづらくなったと思ったから。
でもそれは当然なんですよね。今回は呼ばれた出演者の中では圧倒的に知名度が十分でなく、むしろここからより世界へ名を知らしめて行きたいという状況なので。むしろ注目という観点からだとトップクラスだったんじゃないかと思ったりもする。なにしろ何者?っていう人が多かったと思うので。

そんな雰囲気の中で始まる櫻坂さんのパフォーマンス。登場シーンから良かった。AAAに合わせてイントロダクションを作ったみたいだけど、とても良い演舞でした。そしてその入りからの承認欲求。
ステージに出てきたときの森田ひかるちゃんの表情から感じた勝ちに来た感がすごくて、これを見たかったんだよ。あの雰囲気に飲まれず、平静さと熱量を持って自分たちを表現し切れる強さ。すごく良かった。自分たちが何者であるかをしっかり掴んだパフォーマンスは痺れたね。
2番のBメロのところ、保乃ちゃんがこの舞台を噛み締め楽しんでいるかのような表情も全てが自信に溢れてて良かったな。(ここは本人から聞いたことと符合しててうれしいね)
そしてK-POPの祭典であえて承認欲求で勝負をしに行く心意気も買いたい。ユニゾンダンスってやっぱりあちらの十八番だと思うからね。あの人数で繰り広げる間奏でのユニゾンダンスは圧巻でした。

 

そしてパフォーマンスが終わった瞬間の歓声の大きさね!明らかにパフォーマンスが終わった後の歓声がパフォーマンス前のそれを超えてて、本当にこれだった。観客の心を掴むというのは櫻坂さんが櫻坂さんである所以で、彼女たちはそれができるってずっと見てきて知っていたつもりだったけど、まだ甘く見てたのかもしれないと思った。
本当に底が知れない。

f:id:clottedcream:20231229215302j:image

スラムダンク赤木@山王戦

終わってみて

これからの櫻坂のヒントを得るためのチャンスがAAAだったのではと思ったりする。これから進む先の道標を掴むためのご褒美でもあったかもしれない。見事にバウンスバックを果たした2023年暮れのタイミングというのもまた良かった。
向こう側遥か遠くに見えていた頂上をようやく真下から見上げられるところまで来た、そういうイメージ。同じ世界に立ってるんですよね。相手は何も異星人という訳ではなくて。だから同じステージでパフォーマンスしたからこその気付きや変化も出てくるんじゃないかなと思ってます。とは言えここから先はきっと一足飛びにいかないし、地道に突き詰めていくしかないんだろうな。急がば回れ、千里の道も一歩から、みたいな話。その過程で支えられる場面がまた来れば支えたいし、背中を押したい。"思い出なんかいらん"で突き進むチームだからこその次のワクワク感がある。強さはひとつじゃないからね。

その場にいたからこそ実感できることってやっぱりあって、それを肌で感じ取り視界が開けたと言ってくれることの強さ。いの一番で更新してくれたブログにたくさんの感情が詰まってて、あの場所に立つことの意味は確かにあったんだよと思えた。すごく刺激をもらえたんじゃないかなと思うので、来年以降がより一層楽しみです。

sakurazaka46.com

フィリピンの人たちはクリスマスが大好きなのでその雰囲気も楽しめたのも良かった。

あの舞台で櫻坂の名前がアナウンスされること自体もめちゃめちゃ嬉しかった。
投票一位の前に彼女たち自身が手に入れたものがある訳でね、今回踏み出した一歩目が次へしっかり繋がりますように。誰が何と言おうとこの一歩は彼女たちにとっては偉大なる一歩になるのだから。