10,000km彼方のデビュー戦

 


パリ!!!巴里!!!Paris!!!


をタイトルにしようかと思ったけどさすがに止めました。

それは置いといて本当にいたんですよ、パリに。こういう写真はあるといいと聞くけど、確かに撮っておくものだなって。

 

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あの日からあっという間に2ヵ月半経過。明らかにもっと早く書き記しておくべきでした。

が、2ヶ月半経ってなお鮮明に覚えている日本の茹だるような暑さに比べて全然過ごしやすかったフランスの夏、どこをどう切り取っても絵になって仕方がないパリの街並み、世界一美味しいクロワッサンの話、記録にも記憶にもとどめておきたいことが山ほどあるParis遠征。
そしてその目的であったJAPAN EXPOのライブは心の底からこれほど自分の目で、耳で、身体で、心で見届けられて良かったと思えるライブは今後あるのかなと思うぐらい。記憶のど真ん中に強烈に焼き付いた、そんな思い出なので今さらながら残しておくことにしました。本当に今さらではあるんだけどそれはそれは強烈な一日だったのでね。

 

そんな日の唯一(?)苦い思い出といえば当日午前中にヴェルサイユ宮殿にいたことぐらい。クロワッサンでも癒されなかった。ヴェルサイユも当然良いもんみたなあと思ってますけど、けどね〜。
ちなみにパリの地下鉄は中心部からZONEで区切られて料金が決まってるんですが、ヴェルサイユ宮殿はZONE4でEXPO会場もZONE4に位置してたので、Mobilisの一日切符はだいぶ助かりました。ヴェルサイユはパリ郊外南方向で、EXPO会場は郊外北方向だったので真逆ですが、同じZONE4。
短期滞在でパリ市内回るなら行きたい場所がどのZONEにあるのか調べてMobilis買うのがおすすめです。地下鉄もバスも乗れますからね。

 


そんなこんなでJAPAN EXPO着いてまずびっくりしたのが人の多さ、正直こんなに盛況なイベントだと思っていなかった。
そして次に気付いておおっと思ったのはコスプレしてる人の多さ。コスプレがヨーロッパの地でここまで盛り上がってる光景は夢にも思わなかった。どこもかしこもコスプレイヤーがいて、すごい光景だったんですよ。まあ写真はないんですが。


で、これだけコスプレが受け入れられて盛んであるならば、コスプレの欧州王者を決める大会もあるよねとそこでようやく腑に落ちたかもしれない。
櫻坂さんのライブってこの欧州王者決定戦の手前の順番だったんですよね。しかも同じ会場。なんなら王者決定戦はVIPエリアのチケットが売ってるぐらいの熱の入り方。
実はちゃんと確認したらそのチケットで櫻坂さんのライブも見れたみたいなんだけど、確認が取れた頃には売り切れてました。
そのあたりは郷に入れば郷に従えでしょうがないのかなと思う。おいおいとは思ったけど、国が違えばルールも違うし、我をそこまで押し通すのも違うかなって。

 

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会場の前で入場待ちしてたときに降ってきた雨の写真。大雨。ヨーロッパの地でもこうなるんだとちょっと笑ってしまった。


とりあえず会場に入れた後も大変だった。会場の中でも待機列があって、VIPチケット持ってた人から入場して行って、一般入場組はその列が切れるまで待たされるシステム。困ったのはその列が途切れないこと。入場開始の30分前ぐらいに公式InstagramでVIPエリアのチケット持ってたら櫻坂46のライブが見られるよ〜って告知があったので、その影響もあったかもしれない。とにかく人の列が途切れない。
VIPチケット持ってる人たちはコスプレしてる率が高めであったり、明らかにBuddiesでは無さそうな見た目の人が多かったので、お目当てではないはずなのにちょっと早めに来て櫻坂のライブも観ようとしてくれたことへの嬉しさもありましたよ。でも本当に列が途切れなさすぎて一般入場組の我々は本当にこれ席着いて見れる?と思ってたのはここだけの話。

あと一般入場だと徒競走させられます。トラック一周分ぐらいは走った気がする。久々にマジで走ってしんどかった。あれだけは本当に__


そんなこんなで入場できて席確保して、その時点で30分以上は押してたかな。人がとめどなく流れ込んできてたのでまあそのぐらい押すよねと思いつつ、かと言って別に急ぐ様子も無くだったのでこれもお国柄なのでしょうか。知らんけど。

 


そしていよいよ開演。

overtureがかかった時点で正直泣いた。これまでのグループの歩みを思うと、その場にいてなお夢のようで、これから3度目のデビュー戦がいよいよ始まる感慨深さはえもいわれぬものだでした。好きな人たちが日本という地を離れていよいよ世界に向けた一歩を踏み出そうとする瞬間だからね、危うく感極まりかけた。
それにしても海外で聴くoverture本当に良い。絶対現地で聴いてほしいもんね。格別の味がします。

overtureで泣いてる場合じゃなかったんですよね。やっぱりアウェイの環境じゃないですか。それこそ日本でのフェスとは比にならないぐらいの雰囲気になるかもしれないと思っていたので、俺たちが声出してサポートするぞ!!の気持ちがすごかった。俺たちがやらねば誰がやるんだ、っていう強い気持ち。なんだったんだろうねあれは。でも周りの目を気にせずに声を出したらぁ!って気持ちになれたのは負けたくなかったんだよな。負けたくなかった。
それは海外でのライブだし声出せる人もそんなにいないだろうっていうのもあったけど、そもそもメインの扱いではなかったから。まあそれ自体はしょうがないとも思うんだけど、やっぱり悔しい気持ちはあったのでメインイベントを楽しみに来て座ってる人たちに見せつけてほしかった、ぶちかましてほしかった。まーじで負けたくなかったし、勝ちに行ってくれたのは頼もしさすら感じたぐらい。

ただ結構アウェイな感じかなと思ってたら現地の人たちはしっかり乗ってくれてたのでそこは助かってた。乗るべき部分のノリの良さとメリハリがあったんですよね。桜月はしっかり聴いてくれてたし、BANのときはしっかり盛り上がってくれててありがとうございました。

 

ステージが始まってからは本当にあっという間に時間が過ぎ去って行って。
摩擦衣装でステージに出てきたときの高揚感。一曲目の摩擦係数の「ま・さ・つ‼️」はバカみたいに叫んだ。なぜ恋は曲自体が愛されてるなと思ったし、パリに舞う桜月は優美でした。満開の桜が見えたよね。Buddiesの「元気かい 君に会いたかったよ」は海外Buddies泣いちゃうと思った。あのフレーズはずるい。BANはとにかくテンションぶち上げて楽しんだ、最高。

そしてすごかったのがStart over! この曲は向こうの人たちの心を掴んだようで、特に夏鈴ちゃんがメンバーの背中を登るシーンの盛り上がり方がFoo~~!!ってやつでとても好きだった。

あのStart over!は特に全身全霊を込めたパフォーマンスだったし、それがグループを知らないであろう人たちにも伝わったのはとても良かったです。あっという間の30分で見せつけた今の櫻坂46のパフォーマンスは、きっと向こうの人たちにも届くものがあったと確信してます。じゃないと最後のあの盛り上がりにはならないと思うんですよね。

 

パリ遠征もうひとつ良かったなって思ったのが、海外Buddiesと会えたこと。YouTubeとかでも海外の人からのコメント多いよねとか話題にはなるけど、個人的にはイマイチ実感しきれない部分があって、それが今回の遠征で本当にいるんだっていうのを実感できたのは個人的に嬉しかったんですよね。

日本からパリに行くっていうのはもちろんそうなんだけど、それは他の国に住むBuddiesも同じな訳で、やっぱり金も時間もかかる。それこそ同じ欧州圏であってもそこそこ金は要るし時間もまあかかる。
それでもせっかくの機会だからって観に行くことを決断させる、人を突き動かすグループの魅力が確かにあるんだと思うんです。そういう人たちが日本だけじゃなくマジで世界中にいることを実感できたのは本当に良かった。あの空間はなかなかに美しいものでしたね。

海外Buddiesとは"おみやげ"配ってたときにちょこちょこ話すこともできて、推しメンの生写真に心躍らせ、あのときあの瞬間の映像が見られる期待に胸を膨らませているところとか、オタクのリアクションは万国共通なんだなとわかったのも良かったな。現地で交流できたのは本当に楽しかったことのひとつでした。


とまあこんな感じで遠征の備忘録としたいと思います。パリの街並みは櫻ちゃんのYouTubeチャンネル見てね。パリ実は2回目の訪問だったけど、何度でも行きたくなる街だよね〜すでにもうまた行きたいもの。


www.youtube.com

 

今回パリに行くのを決断したのは勢い10割みたいなところはあったけど、今となっては良い決断したなと胸を張れる。それにしても北海道か沖縄行くぐらいのノリで決断したのは今振り返ってもおもしろい。

 

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↑これは発表直後


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↑3日後、あまりの急展開、何があったんでしょうね。

 

決断する時はこのぐらいのほうがいいのかもしれない。あと3rd TOURからの流れでちょうど櫻坂さんに対するモチベーションがスーパーハイシーズンだったのが重なったのもあったので、時期がいけなかったです時期が。
まあほぼこれと一緒のノリでマレーシア行きを決めてしまったのはまた別のお話ですけど。

 

あとバカにならないと見えない景色はあるんだと改めて思った。やっぱり最初は現実的に無理だと思ってたし、また次回かな〜なんて思ってた。実際終わった後はお金も仕事もしんどかったもんね。特にお仕事。でもそんなもの置いておいて好きな人たちの晴れ姿を見届けるためにこの歳になってもまだ良い意味でバカになれるんだというのはまだ自分も捨てたもんじゃない。


これは自分も日頃はそうであると思いたいけど、そうそうバカになんてなりきれない。無理。理性が働く。だけどそこで振り切れてこそ見える景色がある。で、その景色が結構美しかったりする。あの景色を見るためならまた振り切っちゃうんだろうな。好きを追って追って動いてる自分のことは悪くないねと思える。自己満足の世界だけどね、結構真剣にそう思う。
それを教えてくれたパリ遠征。そしてその機会をくれた櫻坂さんもありがとうね。

 

 

最後になりますけど、まあいろいろあったグループです。一度築き上げたものを横に置いてまた一からやり直すっていうのは想像も及ばないぐらいキツくてしんどくて大変なことのはずで。改名してリスタートして、別にこれまでを捨て去った訳ではないけど、生まれ変わるとはそういうことであって。
2度目のデビューから積み重ねてきたものって相当に重い覚悟で支えられているものだから、そういうものの積み重ねが世界にどんどん届いていく、その一歩目たるこのライブを日本から10,000km彼方のパリへ飛んで見届けられたことは誇りに思います。

 

来年はどこに行くんだろうな、勝手について行ってるだけだけど、また新しい景色を見せてくれることをとっても期待しています。

3度目のデビュー、おめでとう。