Hello New World

 

1ヶ月後にはAnniversary Liveもあるし、会期延長されるだろうと思ってのんびりしていたらいよいよあと2日と少しで終わってしまうらしい櫻坂46グループ初の展覧会「新せ界」。え、本当に?

終わる前にちょっとだけ感想を書いておこうと思う。ほんのちょっとだけね。あと2日ちょっとで終わってしまうからネタバレはまああるけど、それを差し置いても見に行ってほしい展覧会なので、ちょっとでも行けそうならぜひということで。

 

 

序章

この空間に足を踏み入れたときに渋谷川じゃん!!!!と思った。欅坂46の1stシングル「サイレントマジョリティ」のジャケ写でもお馴染みの渋谷川。渋谷ストリームからも見えるあの景色、大都会の隅で今もなおせせらぎ続ける渋谷川と周りのコンクリートのことですが、我々はそこを、グループの源流となる場所を歩くことになるのがこの序章。個人的にはここでこの展覧会間違いないなと思った。

公式で出てるっぽいレポートでも渋谷川への言及があった。ので公式にそんな感じみたいです。

https://artexhibition.jp/topics/news/20230814-AEJ1523026/

 

5章 大樹

飛んで5章。大樹は5章で正式に紹介されているものの、2章から3章まで至るところにその姿を見せている。

水を想起させる場所からの木というのはすごく意味があると思っていて、この大樹の根がどこに根ざしているかというところ。もっと言えばこの根はどこから水を、栄養を吸い上げているのか。自分たちを形成していっているのか。そしてこの根がどこへ繋がっているか。ということなんだけど、これは欅坂46で違いない。

欅坂で培ったものは何にも無駄にならず今の彼女たちを形成している。植物の根が水と栄養を吸い上げているように、根ざす先の欅坂という源流から経験を吸い上げているかのような大樹。

ここで思い出すのが、改名を発表したときの初代キャプテン菅井友香さんのスピーチ。

『(前略)今、グループとして強くなるために、新しく入ってきてくれた2期生、新2期生、そして1期生の28名でここから新たなスタートを切り、もう一度皆さまとたくさんの夢をかなえていけるように頑張りたいと思います。そしてここから強くなるために、今まで大切にしてきたことを今一度手放すことで、空いたスペースには、本当に大事なものでまた満たされるんじゃないかと思います。ここからのリスタートになるので、相当ないばらの道が待っていると思います。でも、まだ色のない真っ白なグループを、皆さまと一緒に染めていけたらいいなと思っています。欅坂46として培った経験が、きっと私たちを鍛えてくれています。ですのでこの経験を信じて、また新たに強いグループになることを約束いたします。これからも私たちに期待していてください。これからも私たちの応援、どうぞよろしくお願いします。』

菅井友香「欅坂46と前向きなお別れ」スピーチ全文 - 坂道 : 日刊スポーツ

今読んでもすごくないですかこのスピーチ。ゆっかさんは同い年の誇りです。私たちに期待していてほしい、そう言える強さ。とてもいい。たまに推しメンの発言からも感じるけど、その自負がとても好きだったりする。

さて、大樹の話に戻ると、この大樹の姿と新せ界の構成に菅井さんのスピーチを思い出してグッと来るのである。欅坂46と地続きであることを示すかのようなこの展示はとても好きな展示です。

 

2章 映像とダンス-記憶の残像レイヤー

戻ってきて2章では主にMVの構成やそのテーマ、そしてリハーサルの映像が延々と流れている。
この2章で一番心に刺さったのは1stシングル「Nobody's fault」の企画書。

"こんなすごいやつらがいたんだというのを最大限のカタルシスを持って描く"

さすがにそのまま書いちゃマズいかと思ったので中身を要約してみたけど、これは本当に痺れた。当時のメンバーに対してこれほど心強いコンセプトがあっただろうか。茨の道を歩み始めようとするその一歩目のコンセプトとしてあまりにも良すぎる。

 

「Nobody's fault」の話が出たところで少し7thシングルの話もしておきたい。7thシングル「承認欲求」のセンターを務めるのはその「Nobody's fault」、そして2ndシングル「BAN」でもセンターを務めた森田ひかるちゃん。

このタイミングでひかるちゃんがセンターのポジションに舞い戻るのは満を持しての帰還という感覚がすごくある。今年一年は5thシングル「桜月」を引っ提げての3rd TOURから始まり、6thシングル「Start over!」で上昇気流に乗り、海外でのライブも成功させ、さらに着実に力をつけた3期生も合流しての夏フェスやファッションショーでのライブ出演も数知れず。破竹の勢いで突き進む櫻坂46の本年3作目となるリリースは間違いなく勝負手で、そのセンターに森田ひかるちゃんがいるというのは相応しいように思う。

あの頃でさえ「こんな凄いやつら」だったのに、これまで積み上げてきたものが彼女たちをさらにパワーアップさせている。そして頼りになる3期生も加わり、その中心に、先頭にいるのがひかるちゃんというのは個人的にもすごくうれしい。あの頃よりももっと「こんな凄いやつら」を率いてAAAでもぶちかましてきてほしい。

承認欲求の中身もちょっとだけ触れると、メンバーの中でも承認欲求が全然なさそうに見える部類のひかるちゃんにこのタイトルの曲を持ってきたのはおもしろい。メッセージとしては「君は君のままで」ということだからとても合ってるとは思うけど。

そして今回注目ポイントにユニゾンダンスが挙げられてるのもまたおもしろいところで。これまでは「揃える」にそこまでこだわりがなかったようにも見えていたので、それもできるんだぜと言われると降参するしかない。ただそれだけではなくて、振りを揃えていきましょうっていうのはこれまで為されてきた各人のそれぞれの曲の解釈より統一感の優先、ある意味ではエゴを抑えてというところがタイトルと相反するようでおもしろい。狙ってたりするのかな。どうなんでしょうね。

 

終わりに

ということで今回はここまで。新せ界の感想は本当にちょっとしか書いてないけどまあいいです。あと2日とちょっとあるからちょっとでも時間作れそうな人は見に行ってほしいし、その価値がある展示になってると思う。毎回行くたびに展示がちょこちょこ変わってるように見受けられるのも、生きた美術館という趣があってだいぶ好きです。生きているというのは少なからず未来に向けて進んでいるということでもあるはずだからね。

もう少し展示会の中身を知りたい!という方はこちらのブログからぜひ。

note.com

(許可いただいております。めんでるさんありがとうございました〜!)

少しって言ったけどかなり知ることができます。こちらを参照してから行くのもいいかもしれませんね。

 

最後にこの展示会を訪れた好きな人の言葉を紹介。

「自分の在籍するグループが櫻坂46で誇らしい気持ちと、櫻坂46で居られてよかったと、
心の底からそう思いました。」

田村 保乃公式ブログ | 櫻坂46公式サイト

 

私たちにとっても誇りです。ありがとう。

 

p.s.田村保乃ちゃんお誕生日おめでとう〜!